知っておきたい格安SIMのメリットとデメリット

 
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格安SIMを検討するにあたって知っておくべきメリット・デメリットをまとめました。デメリットについては解決方法も紹介しています。

格安SIMのメリット

まずは格安SIMのメリットから。
メリットについてはテレビCMでも多く放映されているので知っているかたも多いと思います。

  • 月々のスマホ料金が安くなる
  • 契約期間の2年縛りが無い(大手キャリアのdocomo au SoftBankのような2年単位の縛りが無い)
  • 通信エリアはdocomo au SoftBankと同じ
  • 今持っているスマートフォンがそのまま使える

月々のスマホ料金が安くなる

“格安SIM”の名の通り、一番メリットは料金が安くなる事です。

どれくらい安くなるか以下の記事で試算した結果、毎月3000円〜5000円安くなる事がわかりました。

契約期間の2年縛りが無い

契約期間の縛りについては、大手キャリアでは2年縛りで約1万円の違約金が取られ、しかも契約は自動更新なので更新月である25ヶ月目と26ヶ月目を逃すと、さらに2年の契約が結ばれてしまいます。
実は、2年縛りがないプランもありますが、その場合は基本料金が2倍の値段になっているので、利用者にメリットが無いプランでほぼ存在しないようなものです。

安さだけでなく、格安SIMには解約金がなくいつでも解約できるプランもあります。
大手キャリアと違って解約金がないプランでも他のプランと料金に違いはありません。
格安SIMでも音声通話つきプランでは最初の1年間や半年間だけ縛りがあるプランもありますが、大手キャリアのように自動更新がないので一定期間を過ぎればいつでも違約金を払わず解約する事が出来ます。

※UQモバイルとワイモバイルは2年縛りがあります。

通信エリアはdocomo au SoftBankと同じ

格安SIMの各社は、通信ネットワークを自社で運営するdocomo au SoftBankのいずれかのネットワーク回線を借りて、それを利用者に提供しています。

格安SIMの仕組み

したがって、通信可能なエリアも回線を借りているだけなので、docomo au SoftBankと同じになります。
※格安SIMを提供している会社がdocomo au SoftBankのどの回線を借りているかによって細かな提供エリアは変わってきます。

今持っているスマートフォンがそのまま使える

今持っているスマートフォンに、格安SIMで購入したSIMを入れ初期設定をすれば利用する事が出来ます。

例えば、持っているスマートフォンがドコモで購入したものならば、ドコモの回線を使った格安SIM企業のSIMを契約すれば利用する事が出来ます。

ドコモの回線を利用している主な格安SIM
IIJmio、楽天モバイル、OCN、So-net、BIGSIM、BIGLOBE、mineo、日本通信、イオンモバイル、U-mobile、LINEモバイル、FREETEL、エキサイトモバイル、NifMO、DTI SIM
auの回線を利用してる主な格安SIM
IIJmio、mineo、UQmobile、Fiimo
SoftBankの回線を利用している格安SIM
Ymobile、U-mobile、日本通信
※SoftBankで購入したスマートフォンを格安SIMで利用するには、SIMロック解除が必要です。

格安SIMのデメリット

料金が安くなると言うメリットが非常にインパクトのある格安SIMですが、
乗り換えることで、デメリットや注意点もあります。

キャリアのメールアドレスが使えない

キャリアとの契約がなくなるので@docomo.ne.jp 、@ezweb.ne.jp、@softbank.jpなどの携帯キャリアで使っていたメールアドレスを利用する事が出来なくなります。
したがって、自分でメールアドレスを取得する必要があります。

無料でメールアドレスを取得できるサービスで有名なものは、

Yahooメール

Gmail

があります。
Yahooメール、Gmailはスマートフォンのアプリも出しているので無料で簡単に登録して利用することができ、パソコンでもメールを確認することができます。

現在Androidを利用している方は、Googleのアカウントと共にGmailを既に持っているのでそれをメインとして使い続ければ、特に新たな設定はいりません。

現在iPhoneを利用している方は、AppleIDと同時に登録されるiCloudでメールアカウントを作成し、利用することもできます。ドメインは、(好きな文字列)@icloud.com になります。
ただし、iCloudeのメールは無料利用だと容量が小さめで、無料で使いたい方は向いていないので、YahooメールかGmailが良いでしょう。

自分でメールアドレスを取得すれば、キャリアのメールがなくても困る事はありません。

キャリアの年齢認証が使えず、LINEのID検索ができない

デメリットと感じない人もいると思いますが、年齢認証を使うようなサービスでのキャリアの認証が格安SIMだとできないので、LINEの年齢認証ができなくなります。(※LINEモバイルとY!mobielは年齢認証が可能なので、LINEのID検索が使えます。)

それにより、LINEではIDで友達を探して登録したり、自分のIDを探してもらうことができなくなります。

LINEで友達登録する時は、QRコードを使えば良いので、大きな問題にはなりません。

 

通信速度がキャリアより遅い

格安SIM各社の速度テストと比較はいろいろな記事ですでに行われていますが、docomo au SoftBankのキャリアと比べると速度は遅いです。

※データを測定しているサイトはこちら

ただし、遅いといってもたいていの時間帯で10Mbps前後でているので、利用する上ではまったく不便はありません。

時間帯に寄っても速度は変わりますが、特に遅くなる時間帯としてユーザーがスマホを使う時間帯である、
お昼12時〜13時が最も遅く、それに次いで夜19時以降が遅くなる傾向にあるようです。

お昼12時〜13時の最も遅い時間帯では、1Mbpsを下回る速度になりますが、その場合はYouTubeなどの動画はかなり見にくいです。普通のネット閲覧やLINEやメールの送受信、SNSはなんとか通信出来るので、使い方によっては問題は感じません。

契約後の店舗でのサポートが無い

格安SIMはネットでの販売がほとんどなので、各社ともサポートは電話かメールがメインになります。

イオンモバイル、楽天モバイル、LINEモバイルなどの一部の格安SIMは実店舗でも営業していますが、販売に特化しているので、契約した後の問い合わせ・質問はを相談する事はできない店舗がほとんどです。
したがって手取り足取りのサポートが必要な方には不向きと言えます。

しかし、そもそも格安SIMで契約者自身で作業が必要なのは初期設定だけなので、もしトラブルがあったとしてもサポートの電話である状況を説明できれば問題ありません。

SIMロックの解除が必要

現在使っている機種がドコモ au ソフトバンクで購入した機種であればSIMロックがかかっているので格安SIMへ乗り換える前にSIMロックの解除が必要になります。
SIMロック解除はネットからも無料で簡単に行うことができます。

ドコモ:My docomo

au:My au

ソフトバンク:My Softbank

にて可能です。

長時間の通話し放題プランを提供する会社が少ない

ドコモはカケホーダイ、auはカケホ、ソフトバンクはスマ放題と、大手3キャリアでは通話を定額で何時間でも電話のかけ放題のプランがそれぞれあります。

しかし、格安SIMでは自分の番号である090や080から始まる携帯電話からの無制限でのかけ放題を提供する会社がほとんどありません。

ほとんどの格安SIM会社では、10分以内、5分以内、3分以内のかけ放題はありますが、長時間通話のかけ放題を提供しているのはニフモ(050のIP電話での無制限かけ放題)と、ワイモバイルともしもシークス(通常の電話での無制限かけ放題)のみになります。

通話定額、かけ放題のある格安SIMについては以下でまとめています。

ネットワークの初期設定を自分で行う必要がある

格安SIMを実際に契約するとSIMカードと説明書が送られてきます。

どの格安SIMで契約しても、持っているスマートフォンにSIMを差すだけでは利用できず、初期設定が必要です。

設定方法はそれぞれ格安SIM企業によって異なります。

Androidで利用する場合は、APNの設定を行い、iPhoneの場合はネットワーク設定のプロファイルをダウンロードして設定を行います。(Androidより楽です。)

iPhone、Androidどちらの場合も、SIMカードと一緒に設定方法を書いた説明賞が付属されていますので、スマホに詳しくない人でも書いてある通りに設定すれば問題なく動きます。

docomo au SoftBankと比べると、初期設定が必要なのは少し面倒に感じるかもしれませんが、
設定自体は5分もかからずできます。
一度設定すれば、それ以降はなにも設定や作業をする必要がないので特に問題にはならないと思います。

初期設定サポートがある格安SIM

初期設定に関してはサポートしてくれる格安SIMもあります。

mineo(マイネオ)

 

mineoでは、東京、大阪、神戸、名古屋では初期設定を店舗にて行ってくれます。

mineo公式サイトはこちら

BIG SIM

ビックカメラの各店舗で販売されているBIC SIMは1980円の有料サービスですが、初期設定をメール設定を行ってくれます。

BIG SIMのサポートはこちら

NifMO

NifMOでは、有料オプション(月額480円で)で自宅に訪問してくれるサービスを行っています。
NifMo公式サイトはこちら

格安SIMのメリット、デメリットについてまとめ

格安SIMのメリット、デメリットはそれぞれについて説明してきました。

メリットは既に知っている方は多いと思いますが、デメリットについては格安SIMを検討している方は参考にしてみてください。また、デメリットについては上記の内容をしっかり理解すれば大きな問題にならないものがほとんどです。

格安SIMにして、生活費を節約してみるのはいかがでしょうか。

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